あなたのやりたいことは何?

2019.5.8 6.を加筆しました。


私の体験を綴ったのち最後にアドバイスめいたことを書こうと思います。

1. 都内の大企業

私が新卒で会社に入った時代は大企業に入るのがステータスで、新卒で大量採用された後、課長、部長、とステップアップして最後は社長になるのが目標、のような雰囲気がありました。従業員が何万人もいるような会社でトップになるって宝くじ並みの確率だけど、子会社の役員くらいにはなれるかも、なんて皆がそんなこと考えていた時代です。自分も正直そんな風潮に洗脳されていた面はあります。そうやって社員を頑張らせるわけですね。

ところが、社員を育てようとしないで使い捨てにしようとする、マネージャとして使い物になる人間だけが優遇されていわゆるエリートコースに乗る、ような風潮に嫌気が差し、転職を決めた時は周りの人間は驚きました。あまり転職が一般的な時代じゃなかったですし。

2. 地方の大企業

選択肢はあまり多くなかったので地方の二社目に入ります。多少雰囲気は違いましたが、上司は相変わらず「偉く」なりたい人ばかり。技術開発部門に異動を願い出たら驚かれました。でもその開発部門の長が今の社長なんですけどね。

3. 地方の中小企業

三社目の上司は金儲けしか興味のない人なので論外。引き継ぐとき「事業経営に興味ないんですか?」と聞いたら「全然」と断言されて唖然としました。

4. 起業

4社目、どうしてもやりたいことがあって起業しました。最初から株式会社にしたので代表取締役です。

5. おわりに

何が言いたいかと言うと、生きていく上で肩書きなんぞどうでもよくて、まず最初に考えないといけないのは

「自分は何がしたいのか?」

です。当たり前のようでいて行動が伴っていない人がサラリーマンには多いのではないでしょうか。それは会社から仕事をやらされている、からです。

組織と言うものは、自分たちに利益をもたらす者を引き入れる、と言うことは忘れないこと。最終的に立場の弱い個人は、そこから何を得られるのか、つまりやりたいことができるのか、をよく考えるべきです。

それが得られないなら自分で会社を始めるのが良いと言うことです。

最初は仕方がない。自分が本当にやりたいことがくっきり見えてないかもしれないし、社会から求められていることがわからないし。

でも数年働いてそれがわかるようになったら自問自答してください。

「自分は何がしたいのか?」

6. (追記分)幾つになっても必要とされることは素晴らしい

その昔、定年退職したら「粗大ゴミ」とか「濡れ落ち葉」とか言われたものです。「濡れ落ち葉」はイメージ湧かないかもしれませんが、濡れた落ち葉が靴の底に張り付いて足を振っても剥がれない、つまりすることがないので奥さんに買い物などにくっついてへばりついている様子ですね。

「粗大ゴミ」もひどいですが、それだけ会社を辞めてすることがないと家庭では居場所がない、と言うことです。

私の場合は会社を辞めても自分のやる仕事がなくならないように早めに手を打ちましたが、普通の人が退職後大した趣味もなく家でぶらぶら、居場所がないのは辛いと思います。

家事がたくさんあって必要とされる主婦はいい。でも大黒柱で頑張ったのに最後することがなくなって家庭で邪魔者扱いを受けるのは辛い。

できるだけ早めに、死ぬまで取り組めることを見つけましょう。お金を稼ぐことが前提だと選択肢が狭まるし楽しめないかもしれませんが、お金にならなくても趣味として続けられ、お金になるなら御の字、くらいに思えることなら気楽に始められ取り組めるのではないでしょうか。

私は孫たちに仕事をしている姿を目に焼き付けたいと思っています。

ここまで

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