パソコンを自作しようと思ったらまずネットや書籍で予備知識を仕入れてショップに足を運んで、、、等々すると思います。でも販売サイドは悪いことは書きませんから、ユーザ視点の経験談やアドバイスはそれとは別に頭の片隅に入れておいても損はないと思います。ここでは敢えていくつかの視点を老婆心ながら書き留めておこうと思います。
1. CPUとマザーボードは簡単には変えられない
CPUとマザーボードを交換しないといけない時期には、メモリ、ディスク、電源、ケース等々のテクノロジは世代交代して全取っ替えしたくなるのが人情です。他に何も変えなくてもCPUを差し替えるくらいならできなくはないですが、性能が何倍にもならないところに今のCPUを捨てて数万円を追加投資するでしょうか?筆者だったら今までの投資が無駄にならず他にも流用できるメモリやディスクや周辺機器を追加して延命させようとします。そして我慢できなくなった頃に全取っ替え。
つまり、他の部品に気をとられる前に、CPUとマザーボードを真剣に検討すべきということです。
2. メモリやディスクは使い始めてから拡張したくなる
特にメモリやディスクの拡張性の乏しいマザーボードや小型ケースを買って失敗するとすべてが無駄になります。書籍やショップが推薦している構成なら無難でしょうけど、その構成が想定しているゲームとかの使い道と自分の意図していることが一致していないなら、特に動作速度や画面の解像度など実物をきちんとチェックしないで買う場合には、拡張性に余裕を持った構成にすることをお薦めします。
3. 水冷は気休め、オーバークロックは邪道、LEDによる内部ライトアップは電力の無駄
CPUは空冷で事足りるように設計されているのにわざわざ信頼性の劣る水冷にする意味はありません。面白そうだから、とか、趣味で技術開発に挑戦したいのなら止めませんが、普通の人は手を出さない方が無難でしょう。
工業製品はメーカが保証する範囲内で使うべきです。保証外の周波数にするのは、ただ動いた動いた、で満足な人だけです。
最近、ケース内部をLEDでライトアップするのが流行っているようですが、陽の当たらないメモリやディスクやファンのメーカが目立ちたいだけでしょう。他にやることがないんでしょうか。
小型で高機能なスマホやノートPCにユーザを取られたデスクトップPCは、高精度で安いクオーツが出現して高級化し所有欲を満たすだけになった機械式時計とのアナロジーを感じます。
ここまで