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教養としての歴史

つい最近まで歴史とは学校で、座学で、専門家から学ぶもの、と思っていました。ところが最近は、歴史とは過去の現実の積み重ねであり、学ぶべき、学べる対象は森羅万象、いくらでもある、と思い始めました。

特に一般教養として、社会人の常識として、知っておくべき歴史というものがあります。

例えば最近のニュースで、米朝会談の中で合意された事項の一つに、朝鮮戦争で犠牲になった米国軍人の遺骨を米国に返還する、というものがあり、実際にその約束が履行された、というニュースがありました。

朝鮮戦争は私が生まれる前に始まって終わったので実感としては全くありませんが、北朝鮮と米軍を主力とする国連軍が戦った事実が現代に繋がっていることをはっきり思い起こさせるニュースでした。

またちょっと前、国会議員の団体が、靖国神社に西郷隆盛を祀るよう申し入れを行った、というニュースがありました。西郷隆盛は明治維新の立役者ですが、靖国神社は戊辰戦争で犠牲になった官軍の兵士を弔うために皇室が作った神社なので、西南戦争で新政府軍に破れた賊軍の西郷隆盛は祀られていない、という事実を知っておく必要があります。

今の若い人で、中国やロシア、まして米国と戦争をしたことすら知らない人もいるそうですが、外国人と交流が増えていく中で歴史の常識がないのは相当に恥ずかしいことでしょう。私も若い人や外国人に聞かれてトンチンカンなことを言わないように、最低の常識は身につけておきたいと思っています。

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