２度目の転職先は地元の無線機器メーカ、アイテックという中小企業です。
コンピュータからもプリンターからも離れて無線機器、というのは大いに抵抗がありましたが、元々アマチュア無線をやっていたこともあって全く門外漢というわけでもなく、また新しいことができれば技術者として幅が広がるかなと期待もありました。
最初に手がけたのが「アクティブRFID」の事業化です。RFID=radio frequency identificationで、無線を使ったバーコードみたいなもんです。電力を外部から与えるパッシブ型はSUICAなどでお馴染みですが、電池を内蔵して自ら発信するタイプの無線タグを日本で広めようという社長の思いに応えようとしました。
ところがこれがあまり飛ばない周波数帯しか使えず、児童見守りなど極一部でしか実用化できませんでした。
その後、会社の都合で社長を引き継いでから手がけたのが環境発電無線です。ドイツのEnOcean GmbH社から技術導入して商品化に漕ぎ着けました。これは今でも事業になっています。その前に会社方針で自分だけ独立することになり、今に至ります。
ここまで
