無線センサー・スイッチに手を染めたのが、最初はレストランでよく見かけるオーダーベルと称する呼び出しスイッチです。また次に目をつけたのがエナジーハーベスト無線です。
長年この低出力無線デバイスの業界にいると、このまま例えば十年後も同じ姿でいられるだろうか?と不安になります。要するに付加価値が考えにくく価格競争になっていくのが見えているからです。
サラリーマンだったら定年まで頑張ればいい、後のことは後の人が考えれば良い、というスタンスもありうると思いますが、自分の場合せっかく会社を起こしたのだし、会社というものは永続的に事業継続するのが当たり前で、それを目指した経営理念というものが必要です。
というわけで、永久は言い過ぎとしても、数十年に渡って進化し続ける事業をイメージすると、1ビットのON/OFFを電波に乗せるだけのデバイスよりは、少なくとも数バイト以上、欲を言えば画像を送れるようなセンサーデバイスを目指すべきとの考えに至ります。