私がなぜこんなに商品企画、商品企画と叫ぶのか。それには深い理由と長い歴史があります。
一つにはロールモデルとしている、誰もが知っているアップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズの存在があります。彼は技術者のスティーブ・ウォズニアックと組んでアップル1、2というコンピュータを世に出すところから頭角を現して行くわけですが、ジョブズは技術者ではありませんでした。企画・マーケティング担当なんでしょう。というモデルがいる。
二つには、愚かな、とか稚拙な、と言っては失礼だが、そんな商品企画のもとで辛酸を舐めたことが多々あり、自分が企画せねば浮かばれない、と思ったのが大きな理由でしょう。技術者だった父親も犠牲者の一人かもしれません。
三つめ。商品企画とは技術と市場の接点であり、理詰めだけでもなく、感性とか博打とかの要素も多分にあるところに何とも言えない「アート」の要素が魅力的でもあります。
もしスティーブ・ジョブズがいなかったら。アップル社は既に世に無く、携帯電話も違った形で進化したであろうと思います。