実業家の堀江貴文氏が近畿大学の卒業訓示の中で卒業生に贈った言葉です。
その心は、過去にも未来にも囚われるな、と言うことのようです。
堀江氏はかのスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学で行った伝説のスピーチを超えて欲しいと依頼があってこの卒業訓示を行ったそうですが、内容的には近いものを感じます。
「過去」とは、数々のしがらみ、つまり両親、親類縁者、友人、知人、地域社会や教育からの影響、学歴、職歴、信仰、等々、自分に貼り付いている諸々のことが入るでしょう。これらに囚われず「今」どうあるべきかを優先しましょうと言うことになりますか。
「未来」とは逆に、残したいもの成し遂げたいもののために働くとか、将来こうなりたいこうあるべきと言う自分が持っているイメージのことでしょうか。近い将来のことならまだしも、遠い将来、社会がどう変化していくかも不透明なのに自分だけがそれを前提に今を生きるのは合理的とは言えませんね。
異論は多々あるでしょう。全く「過去」に囚われないで生きることは困難だし、全く「未来」をイメージしないで今の生活や仕事はできないでしょう。しかしながらある選択や決断を迫られたとき、迷ったとき、「今」をどう生きるかを最優先で考えることは大事なことなのだ、とこの歳になって思います。
ここまで