私はサラリーマン時代に、一般人が可能な投資は結構色々試しましたが、自分で事業を営むようになって止めました。自分自身と自分の事業に投資した方が確実だしはるかにリターンがいいことに気づいたからです。ここでは参考までに投資の考え方を書き留めておきます。
(投資の原則その1)借金してまで博打を打ってはいけない
株式投資の信用取引や外貨証拠金取引(いわゆるFX)は「借金で博打」をしているのと同じです。株を空売りした後暴騰したら破産します。FXも同じです。更に言うなら住宅ローンも一緒です。借金して住宅を買うには、一生住み続ける覚悟と、ローンを払い切れる自信が必要ですが、大企業でも簡単にリストラするこのご時世にそんな自信はどこから来るのでしょうか。
投資をハイリスク・ハイリターンからローリスク・ローリターンの順に並べると、
(不動産投資含む)自分が経営するビジネス>上場株式投資>債券投資>預金金利
だと思います。自分が直接手を下すビジネスのリスクが高くなるのは止むを得ないがその分リターンは大きい。それ以外の投資商品に順位付けした理由は次のような経済原理によります。
上場企業は「株式の配当利回りは国債含む債券の利回りを上回るべきだ」と努力する。(以降’19.4.17追記)よって長期的に見ると株式の配当利回り>債券利回り、になるはず。キャピタルゲインもこれに加わる。キャピタルゲイン狙いの売買は投資というよりトレードでプロ相手の勝負になるのでここでは議論しません。(’19.4.17追記はここまで)
銀行は「自身の借入れ金利と貸出し金利との差をできるだけ大きくしようとする」。
(投資の原則その2)投資先と投資のタイミングを分散させる
金融投資でお薦めできるのは、海外株式:海外債券:国内株式:国内債券を1:1:1:1で、毎月定額で買い付ける、ような投資です。これなら為替の変動や株式と債券のサイクル(通常、株が上がる時は債券が下がる。逆も真)も全て平均化されるのでリスクは抑えられて、なおかつ円の定期預金よりはほぼ確実に利回りが良いと期待できます。(長い目で見ると株式>債券>預金)
それ以外の短期的な勝負は金融のプロ相手になります。草野球のスターがメジャーリーグでは勝てないのと同じ、と言えば理解してもらえるでしょうか。
※仮想通貨について追記。他の金融商品と違って現実経済とはほぼ接点がないので単なる博打で投資とは言えません。人の頭に思い浮かんだ夢に値段をつけて売買しているようなものです。
ここまで